函館バス(森健二社長)は、6日から函館・江差線で自転車を積載できる「サイクリングバス」の運行を始める。毎週土、日、祝日の限定ながら、自転車と一緒にバスに乗って函館―江差間を移動できるようになる。
サイクリングを楽しむ人が増えていることなどを受け、バス事業部営業課の伊藤龍一さんがプロジェクトリーダーとなって昨年から計画した。
サイクリングバスは1台のみで、後部座席スペースを改造。自転車スタンドを10台分設置し、自転車を運びやすいよう、スロープをつけた床も増設した。空気入れも用意してあり、座席は12席残した。利用運賃は通常のバス運賃に加え、自転車の積載分として、距離にかかわらず一律500円増となる。自転車の積み込みや固定、積み下ろしは自分で行ってもらう。
サイクリングバスが運行するのは、同路線5往復のうち2往復。バスは貸し切りも可能で、その場合貸し切り運行が優先される。同社は「自転車を伴う団体での移動や、大会などへ参加する際の足としても利用してほしい」としている。配車状況は前日までに同社ホームページ(http://www.hakobus.co.jp/)で知らせる。伊藤さんは「ぜひこのバスを利用して、道南でのサイクリングを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
サイクリングバスは10月末まで運行予定。また、同社では夏季には大沼方面への運行を予定しているほか、11月以降はスキー板やスノーボードを乗せられる「2WAYバス」としての運用も検討しているという。
ダイヤなどに関する問い合わせは同社(0138・51・3137)へ。(野口賢清)