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初の冬「定時」へ試練 北海道新幹線、雪・凍結対策に独自技術

 11月に入り、北海道新幹線は営業運転として初めての冬を迎えた。悪天候で欠航が多く発生する航空機やフェリーに比べて定時運行できるのが新幹線の強みだが、3月の開業直前まで行った試験運転では線路を切り替えるポイントが凍結で動かなくなるトラブルなどが発生した。JR北海道は各種対策を施して万全を期す構えだが、安定輸送と利用客の確保に向けて、厳冬期は真価が問われるシーズンとなる。
 新函館北斗―新青森間は全長の約3分の2がトンネル。それ以外の区間約50キロは風や雪の影響を直接受ける高架橋となっており、JR北海道はさまざまな対策を行っている。
 同―木古内間など約30キロでは線路脇に雪を貯めることができる「貯雪式高架橋」を採用。最大80センチかさ上げした路盤の下にも除雪スペースを確保し、雪で線路が埋まるのを防ぐ。
 ポイントの凍結対策には、電気融雪機に加えて独自技術の「エアジェット式除雪装置」を新幹線で初めて導入。圧縮した空気を噴射して雪や氷の塊を吹き飛ばす仕組みで、約20カ所に設置している。
 ただ、開業前の2年間で行った走行試験中には、凍結によるポイント故障が計15回発生した。このため、今年は在来線でも実績があるヒーターを新たに敷設する予定だが、同社広報部は「ポイントが万が一凍結した際は手作業による復旧作業が必要」としており、大幅な遅れにつながるのは必至だ。
 ライバルとなる航空機の函館―羽田線は、昨年12月~今年2月に悪天候などによる欠航が合計で34便発生した。東京への出張が多いという五島軒の若山直社長は「新幹線開業で今後は天候にあまり左右されず往復することができる。交通機関の選択肢が増えたというプラスの意義を、冬は特に実感する」と話す。
 JR北海道が厳冬期を避けて開業日を3月26日に設定し、新函館北斗―東京間の3時間台での運行を見送ったのは、定時運行を最優先したいという考えがあり、その課題を達成できるかが今後は問われる。同社は「厳しい積雪寒冷地で高速走行する上での課題がいよいよ試されるが、安全で安定した新幹線輸送をしっかりと実現したい」としている。(山田大輔)










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