【福島】町と日本航空(JAL)は15日、観光振興分野の連携協定を締結した。道内自治体と同社の協定締結は道を含めて10例目で、道南では初めて。観光資源を磨き上げ、情報の発信を強めて、地域の活性化へとつなげる。
同社は福島で毎年5月に開催される「女だけの相撲大会」への協賛を長年続けているほか、大相撲九重部屋の夏合宿時の輸送協力などを通じて関係を深めてきた。今後、機内誌への掲載、旅行商品や地場産品を活用した商品開発など、観光振興、誘客につなげる事業を展開していく考え。
町役場で開かれた締結式では同社から林浩一執行役員北海道支社長や今村妙子函館支店長らが出席し、鳴海清春町長と協定書を交わした。
鳴海町長は「福島の潜在的な観光の魅力がJALさんの翼に乗って全国各地に広がると確信している」と期待。岩部クルーズといった自然景観を生かした新たな観光資源にも触れ、「福島は観光地かといえばそうではなく通過型の地点だが、来たいという人は増えている。広い視点から〝気付き〟をいただきたい」と述べた。
林支社長は「福島にはまだまだ知られていない資源が眠っている。単純に紹介するだけではなく、磨き上げながら皆さんに行ってみたいと思っていただけるよう、流れをつくりたい」と応えた。(今井正一)