青函フェリー(函館市海岸町)の新造フェリー「はやぶさⅡ」(2999トン、定員300人)が4日デビューする。初便は午後8時半函館発青森行きの便で、就航を記念し9日まで限定グッズを配布する。
はやぶさⅡは3月末に引退した1998年就航の「あさかぜ5号」(1958トン、定員103人)の後継フェリーとして函館どつく(弁天町)が造船。青函フェリーでの新造船就航は2014年の「はやぶさ」(2949トン)以来9年ぶり。
はやぶさⅡは、乗客の収容定員があさかぜ5号の約3倍。船首の形や船尾・船底のつくりを見直し、波の抵抗を低減、揺れを抑えた構造とした。また、船内には五稜郭やオンコの木などをモチーフにした函館のゆかりのグラフィックデザインを施している。
4日の初便と5日の青森発の初便(午前2時発)、7日~9日の全便で就航記念グッズを配布。函館ターミナルでは社名ロゴが入ったボールペン、青森ではクリアファイルを用意する。
同社営業本部の高橋洋部長は「新型コロナウイルスも5類に引き下げとなるので、旅客増加に期待したい。ゴールデンウイークに向け、ぜひ新しいフェリーに乗船してほしい」とPRする。(飯尾遼太)