台湾-函館間の航空路線直行便の再開を見据え、函館国際観光コンベンション協会は17~21日、台湾の主要旅行会社の商品造成担当者を招き、函館市、札幌市、登別市、七飯町、森町、鹿部町の観光地を巡るファムトリップ(視察ツアー)を実施した。同協会は「4、5月の大型連休にも函館-台湾間の航空路再開の可能性があるので、今回の視察を参考に魅力的な旅行商品を構築してもらいたい」と期待する。
道観光振興機構道南地域分科会との共催。台湾からは5社5人の担当者が参加。17日に新千歳空港に到着し、同日は登別市の登別温泉に宿泊。18日は登別市内視察後に鹿部町に移動し間歇泉(かんけつせん)公園や七飯町の道の駅を巡り、函館市の湯の川温泉に宿泊。19日はトラピスチヌ修道院や箱館奉行所などを訪問後に函館ベイエリアに宿泊。20日は七飯町の大沼国定公園で氷上そりツアーやわかさぎ釣りを体験した後、札幌へ戻り、21日に新千歳空港から台湾へ向かった。
今回のツアーは函館と新千歳の両空港を利用し4泊5日のスケジュールで、道南地域の広域観光ルートを楽しんでもらうことを想定した。参加者の駱簡領(ラクロ)さんは「道南地域には魅力的な観光地やグルメがたくさんあって、台湾人にも人気が高い。函館便再開に向けて旅行者が時間に余裕を持って楽しめる旅行商品を準備したい」と話していた。(小川俊之)