食品卸売業大手の国分北海道(本社・札幌、黒澤良一社長)は8日、松前産紅ズワイガニを使った新商品を発売する。
缶つまJAPANの第9弾で、松前沖で操業する「第71寿々丸」の限定原料商品。単一船原料の缶詰は珍しい。道南原料での同シリーズ第1弾となる。
同社は2021年に創立80周年を迎え、記念商品として第71寿々丸の紅ズワイを使った缶詰を開発。今回は3000個(1個75グラム入り)限定で販売する。
紅ズワイのカニ足肉とほぐし身の豪華共演で、カニ足が5本以上入り、紅ズワイのうま味と甘みを感じられるという。これまでは紅ズワイの水揚げ港として有名な鳥取県境港に運ばれ、缶詰原料などに使われていたが、付加価値を付けた新商品として注目されそう。
商品名は「缶つまJAPAN 北海道松前産 紅ずわい脚肉飾り」で、希望小売価格は道内1300円、道外1400円(いずれも税別)。賞味期限は常温で36カ月。道内は観光地売店や道の駅、百貨店、空港売店で、道外は北海道フェアなどで販売する。
同社は「上品なカニの甘みとうま味を楽しんでほしい」とする。道南の食の磨き上げ、販路拡大に取り組む渡島総合振興局商工労働観光課は「松前産紅ズワイを皮切りに、道南原料の商品を増やしたい」と意気込んでいる。(山崎大和)