【七飯】大みそかを控え、今年の食べ納めをしようとする客も多く、年越しそばの準備で各そば店は書き入れ時を迎えている。町仁山の手打ちそばを提供する「工房 蕎麦小屋」(店主・川口洋子さん)でも3年ぶりに年越し用のそばを準備している。
空知管内浦臼町産のそば粉「牡丹」を使った手打ちそばが味わえる人気店だが、2017年7月に川口さんの夫潤一さんががんのため65歳で急逝。潤一さんがそば作りを教えた弟子の職人たちが店の味を守ってきたが、同年末、昨年と年越しそばの提供は休んだ。
冷たいそばでは本わさびそば、天ざるなど、冬期間は温かいカレー南ばん、かも南ばんもお勧めだ。手打ちのため、準備できる量に限りはあるが、再開した年越しそばは十数件の予約を受けた。川口さんは「リピーターとして毎週通ってくるなじみの客も多い。うちのそばじゃないとだめだと言ってくれる方もいてありがたい」と話す。
持ち帰り用の手打ちそばは3人前1セットで2850円。30日まで通常営業(午前11時~午後3時、午後4時半~同7時)、31日は午後2時閉店。新年は1月4日から。いずれもそばがなくなり次第終了。(今井正一)