野田サトルさんによる人気漫画「ゴールデンカムイ」の展覧会「連載完結記念 ゴールデンカムイ展函館会場」(会期=7月22日~9月10日)の一般販売が20日から始まる。会場の丸井今井函館店(本町)は、20、21の両日開かれる「第54回箱館五稜郭祭」で土方歳三のイラストを使ったフォトスポットを会場に設置し、まつりを盛り上げるとともに、展覧会のPRにつなげようと取り組んでいる。
同作は明治末期の北海道や樺太を舞台に、アイヌ民族の金塊を巡る争奪戦を描く。会場では120点を超えるイラストを展示し、作品の世界観を発信する。これまで東京、京都、福岡で開催し、3会場で28万人以上が来場。道内では丸井今井札幌本店で21日まで開かれている。
五稜郭祭は戊辰戦争の舞台となった五稜郭にまつわる歴史を伝えることが目的で、実行委員長を務める丸井今井函館店の橋淳央社長は「作中には土方歳三が登場するなど五稜郭祭とゴールデンカムイは親和性が高い。7月からの展覧会のプロローグと位置づけ、若い人にも興味を持ってもらい、まつりを歴史の引き継ぎの機会としたい」とPR企画を発案。五稜郭祭の2日間、会場に野田さん作画の土方歳三のイラストを使ったフォトスポットを設置。設置場所など詳細は当日までに「ゴールデンカムイ展函館会場」の公式ツイッター(@goldenkamuy_hk)やホームページで発表する。
なお、五稜郭祭2日目・21日のパレードには「ゴールデンカムイ」のコスプレーヤー約20人も参加し、イベントを盛り上げる。
ゴールデンカムイ展函館会場のチケット一般販売は20日午前10時から。購入は販売サイト「ローチケ」から。(飯尾遼太)