道内でホテル事業などを手掛けるWBFリゾート(札幌)が、函館市若松町でホテルの建設を計画していることが26日、分かった。温泉付きの宿泊施設で、客室は約300室を想定。条件が整えば2018年にも着工し、20年までの開業を目指す。
同社は、道内で8施設を展開。市内ではホテルWBFグランデ函館(旧函館グランドホテル)、ラ・ジョリー元町を運営している。
ホテル建設を前に同社は、JR函館駅から徒歩10分以内の若松町24の土地で、道に温泉の掘削許可を申請。6月15日付で認可された。宿泊料金は「中価格帯となる見込み」(同社)で、北海道新幹線で道南を訪れる本州からの旅行客に加え、20年の東京五輪・パラリンピックを見据えて海外個人客の取り込みを狙う。
隣接地ではユニゾホールディングス(東京)が、19年夏に280室程度のビジネスホテルを開業する予定で、駅前のホテル競争は激化が予想される。WBFリゾートの担当者は「温泉と最新設備を備えた客室を提供することで、勝算は十分ある。今後も継続的に函館地区でホテル建設を検討したい」としている。(山田大輔)