サッカークラブユースクラブのスプレッド・イーグルFC函館のGK・根山翔伍(桔梗中3年)が、来春からJ1の浦和レッドダイヤモンズユース(U―18)でプレーする。根山は「レベルの高い環境でプレーできることがうれしい。将来はトップチームに上がってJリーグに出場したい」と意気込む。
身長185センチ、体重67キロと体格に恵まれ、足元の技術も高いのが持ち味。阿部修士監督は「まだまだ課題は多いが、身体能力が高い」と評価する。クラブ創立当初から浦和レッズと交流があり、毎年1月の関東遠征で対戦。関係者の目に留まり、練習や公式戦にも見に来ていたという。
小学1年生からサッカーを始め、6年時に所属していたスクールのコーチにGKを勧められて決断。体格を生かしたセービングで頭角を現した。スプレッド・イーグルFC函館では今春、Jリーグの松本山雅ユース入りした先輩の阿部大から正GKを引き継いだ。
今季はディフェンス陣と連係を図りながら7月に夕張市で開かれた道クラブユース選手権(U―15)大会の初優勝など活躍。右足首のけがで一時、離脱したものの8月の日本クラブユース選手権(帯広市など)に出場し、予選リーグ敗退も奮闘した。
現在、道カブス1部リーグで2位につけており、暮れの高円宮杯出場を目指す。「クラブユースの分も高円宮杯の出場を決めて、良い結果を残したい」と気を引き締める。
課題とするコーチングや判断力を重点に将来トップチーム入りを目指し、GKとしての技術を高める。「ほかのGKと切磋琢磨(せっさたくま)してレベルアップしたい。誰もが安心してゴールを任されるようなGKをなりたい」と目を輝かせた。(小林省悟)