サッカーのU―15日本代表にスプレッド・イーグルFC函館の吉田遥翔(亀田中3年)が20人のメンバーに選ばれ、9月1日から中国で開かれる東アジアによるEAFFU15男子選手権に出場する。28日に代表に合流する吉田は「代表に呼ばれたのは正直うれしいし、光栄なこと。日本代表のメンバーとして何か残せるように頑張りたい」と気を引き締めている。(小林省悟)
来月、中国で東アジア大会「自信を持ってプレーしたい」
吉田のポジションはCB(センターバック)で、身長180センチと恵まれた体格を生かした空中戦、1対1の粘り強さが特徴。チームの中心選手として2年生からレギュラー入りし、昨秋から主将も務めている。
昨年11月にJFAエリートプログラムU―14トレーニングキャンプの22人にメンバー入り。試合で得点を挙げるなどし、注目を浴びた。3月にはU―15日本代表候補の36人に道内から唯一の選出。年代トップクラスとの練習、試合に大きな刺激を受けると同時に代表から漏れた悔しさを忘れることなく、心身ともにレベルアップを目指してきた。
道カブス1部リーグをこなし、阿部修士監督の期待を込めた厳しい叱咤(しった)激励を背に献身的にプレー。ボランチにも挑戦するなどプレーの幅を広げた。吉田は「フィジカル面や両足の精度を高められたし、対人プレーにも自信を持てるようになった」と春からの成長を口にした。
帯広遠征後の16日に選出を阿部監督から伝えられた。念願の代表入りに「実感はなかった。ただ代表になりたいという気持ちでプレーしてきたので、これまでやってきたことが間違いではなかった。中国での大会では特徴の高さと対人で負けないように自信を持ってプレーしたい」と気合を入れる。
阿部監督は「今回の遠征で良いパフォーマンスを出し、冬のフランス遠征を目指してほしい。活動で得たものをチームに還元してくれれば」と期待を寄せた。