27日から東大阪市の花園ラグビー場などで開かれる全国高校ラグビー大会に初出場する函館ラ・サール高校ラグビー部の監督、選手らが3日、函館市役所を訪れ、工藤寿樹市長に出場報告を行った。選手たちは南北海道代表として立つ花園に向け、部OBの市長に必勝を誓った。
ラ・サールは9月26日に市根崎運動公園ラグビー場で行われた道予選会南大会決勝戦で、大会15連覇の強豪・札幌山の手を22―12で下し初の全国行きを決めた。函館勢の花園出場は、札幌山の手の連覇が始まる前年の1999年、函大有斗が南大会を制した第52回大会以来、16年ぶり。
この日は荒木竜平監督と沖野玄主将、チームキャプテンの江頭翔太朗、バックスリーダーの加藤皓己(いずれも3年)とフェルミン・マルチネス校長、市ラグビーフットボール協会の額賀康之会長らが訪問。同高出身で、ラグビー部創設メンバーの一人である工藤市長は「後輩に伝統をつないでこのまま10年くらい花園に行けるように頑張ってほしい。心から期待している」とエール。江頭も「花園でトライを決めたい」と力強く答えた。
日々基礎練習に励み技術面の向上を図るとともに、大舞台でもチームワークを武器とする「ラ・サールらしさ」を十分に発揮したプレーに期待がかかる。加藤は「強豪からの視線をもろともせずに頑張りたい」、沖野主将は「最後は勝ちたいという気持ちが勝負を決める。どこが相手でも今までやってきたことをしっかりと出し切る」と決意を述べた。
対戦相手は5日に決定する。(蝦名達也)