女子競輪選手の育成を目的に活動する「ホワイトガールズプロジェクト(WGP)」の4期訓練生結団式が8日、函館市競輪事業部事務所で行われた。今年参加するのは、蛯原杏奈さん(19)と堀田萌那さん(18)の2人。蛯原さんは昨年に続く挑戦で「不合格だったことを反省し、今年はより一層努力して取り組みたい」、堀田さんは「合格のため、1日1日頑張りたい」と日本競輪学校(静岡県)入学を目指し、意気込みを語った。
(佐々木 司)
WGPは2016年に函館市や日本トーター、日本競輪選手会北海道支部(明田春喜支部長)らが中心となり、発足。昨年にデビューした1期生の寺井えりかさん、三尾那央子さんと、2期生の伊藤のぞみさんの3人が第一関門の日本競輪学校へ合格。伊藤さんは今年3月に卒業し、7月にデビューを控える。
蛯原さんは十勝管内幕別町出身で、小学3年からアスペンスキーに打ち込み、全国高校選抜スキー大会で優勝経験もある実力者。昨年3期生として挑んだが、けがなど影響もあり、「満足な乗り込みができなかった」と振り返る。けがが治った今年こそ「自信を持って臨みたい」と意欲を燃やす。
堀田さんは札幌市出身。中学までは運動は水泳ぐらいで、自転車は未経験だった。しかし、アニメ「弱虫ペダル」の影響で興味を持ち、札幌科学大高の自転車競技部に入部。昨年インターハイ出場も果たし「部活動を通じて、職業にしたみたいと思った」と志望理由を明かした。
結団式では、明田支部長は「選手になるために積極的に協力、応援したい」とあいさつ。指導者には大森芳明コーチ(60)=41期、引退=が就任した。最後に明田支部長ら関係者ともに記念撮影を行った。
練習は9日から早速開始。10月まで同競輪場でOBや現役プロ選手らから指導を受け、9月に試験が行われる日本競輪学校への合格を目指す。