道南で唯一の屋外スケート場として親しまれている函館市民スケート場(金堀町10、函館競輪場内)が15日、今季の営業を開始した。リンクには、この日を待ちわびた子どもらのグループが訪れ、歓声が響いた。
12月に入り、気温の高い日や降雨の影響でリンク作りが間に合うか心配されたが、2日ぐらい前から気温が低くなり結氷が進み、完璧なコンディションでオープニングを迎えた。午前10時に市教委の辻俊行教育長が号砲を鳴らし、地元のアイスホッケークラブのメンバーらが開場を祝う幕を持ち、初滑りをリードした。
外周250メートルのスピードリンクでは、滑りに慣れた人が久しぶりの銀盤の感触を確かめるように楽しみ、サブリンクでは初心者が壁に捕まったり、友人に引っ張られたりし、ゆっくりと進む様子が見られた。
長女の愛音(めね)ちゃん(5)と一緒に来場した函館市上湯川町の主婦、西川沙穂さん(31)は「昨年3回一緒に来たので、娘もオープンを楽しみにしていた」。函館白百合学園中学校3年の吉田和佳奈さん(15)と小林綾乃さん(14)は「来るたびに上達を感じるので、スケートは大好き。受験を控えており多くは来られないが、できるだけ楽しみたい」と話していた。
営業は来年2月17日まで(12月31日、1月1日は休場)。詳細は市文化・スポーツ振興財団のホームページで。(山崎純一)