道新幹線開業を記念した「2016函館マラソン」(道南陸協、函館市、実行委など主催)が26日、函館市千代台公園陸上競技場発着で行われた。今回初めてフル(42・195キロ)とハーフ(21・0957キロ)を同時開催。晴天には恵まれなかったが、道内外のランナー約8000人が西部地区や海岸線など函館ならではの美しい風景を楽しみながら快走した。
開会式で大会長の工藤寿樹市長は「函館にようこそ。日ごろの練習の成果を発揮して楽しんでほしい」とあいさつ。高橋はるみ道知事の号砲で出場者は一斉にスタートした。
今大会には公務員ランナーとして知られる川内優輝選手(埼玉県庁)ら男女計16選手が招待されたほか、ゲストランナーとして俳優の石原良純さん、はこだて観光大使の福島和可菜さん、ランニングコーチの金哲彦さんの3人もフルに出場して花を添えた。
風や小雨などがランナーを悩ませたが、今年新たにコースに加わったともえ大橋からの雄大な港湾風景を楽しみながら、好記録を狙った。福島さんは「30キロからのともえ大橋がきつく、タフなレース。でも函館らしい風景が見られてよかった」と好印象。香川県からフルに出場した主婦の宮田好美さん(58)は「大変苦しい時間帯もあったけど、金森倉庫群などの光景が目と心の栄養になって頑張れた。裸足ランニングをしたが豆もできず気持ち良く走れた」と笑顔で振り返った。
今年で26回目となるハーフには3886人がエントリーし3203人が完走。初開催となったフルは4042人中3663人が制限時間の5時間20分以内にゴールした。
フル男子は行場竹彦選手(濃厚とんこつ)、女子は高浜香澄選手(無所属)、ハーフ男子はポール・クイラ選手(コニカミノルタ)、女子は野村沙世(第一生命)選手が優勝した。(小杉貴洋)