市民ランナーらの休憩所として無料開放している函館大(野又淳司学長)のベイエリア・サテライト(末広町22)は5日、館内に2016年からの函館マラソン全完走者の名前とタイムを掲示した。同館職員の澤田石久巳さん(71)は「立ち寄ったランナーがこの記録を見て、来年の大会へのモチベーションを高めてくれれば」と話している。
同館は函館マラソンのフルマラソンコース沿いに位置し、レース開催時には同大の学生が通過する全ランナーのゼッケンを読み上げてエールを送る場所として知られている。また、土・日・祝日の午前10時~午後5時は、施設を一般に無料開放し、ベイエリアでマラソンの練習に励む市民ランナーの休憩場所として、多いときには50人近くが利用するという。
澤田石さんは「今年は新型コロナウイルスの影響でマラソンが中止になってしまったので、大会を目標として頑張ってきたランナーを応援しようと、記録の掲示を思いついた。自分と上位選手のタイムを比較するなど練習計画の参考にして、来年の大会に向けて気持ちを高めてもらえれば」と期待する。
館内の壁面には2016年から19年までの4年間の完走者約2万7000人分のタイムを張り出すとともに、同マラソン実行委から提供されたタオルや帽子などの公式グッズも展示。澤田石さんは「一般市民や観光客も自由に出入りできる場所なので、函館マラソンのPRにもつなげたい」と意欲をみせる。
展示は10月31日まで。問い合わせは澤田石さん(080・4505・3360)へ。(小川俊之)