甲子園での戦いが始まった中、道内、東北の硬式野球部が続々と道南入りし、秋に向けて練習試合を重ねている。
知内町での交流大会には、帯広大谷、札幌第一、弘前工(青森県)など道内、東北が集まっている。6日は函館支部の知内、函大有斗、函商が他支部や青森県のチームと対戦し、力を試した。12日まで46試合を予定している。知内の吉川英昭監督は「たくさんのチームが来て切磋琢磨(せっさたくま)し、良い経験ができることに感謝。このつながりを今後も大事にしたい」と話す。
函大有斗の古溝克之監督は、7月の監督就任後初の実戦。5、6日の2日間で4試合をこなし、3勝1敗と勝ち越した。「さまざまなチームとの試合は課題が見えて、レベルも分かりとても助かる。大味な試合が多かったので、バントなど細かいところをしっかりとやっていきたい」と先を見据える。
オーシャンスタジアムでは6日、山形東、弘前東の東北勢と、函工、函西・函稜北・南茅部の連合チームが対戦し、実戦感覚を養った。函工の山本裕也監督は「地区によって野球の仕方が違うので非常に勉強になる。選手たちにとっても刺激になり、良い機会になっている」と充実した日々を送っている。来春、夏の甲子園出場を目指して函館支部の各校は熱い夏を過ごしている。(小林省悟)