プロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が26日、東京都内のホテルで開かれ、函館大付属有斗高3年の川下将勲投手(18)が埼玉西武ライオンズに育成3位で指名された。同高では1993年の元福岡ダイエーホークスの澤田剛さん(47)以来30年ぶりで、佐藤義則さん(69)、盛田幸妃さん(享年45)、澤田さんに続いて4人目の指名となった。
函館出身の川下投手は小学4年生から千代田ビクトリーズで野球を始め、5年生から本格的に投手になった。本通中を経て同高に進学し、186センチの長身で、左腕から繰り出す最速142キロの力のある直球が武器。2年生の秋から主戦として活躍し、3季連続で支部予選を勝ち抜いて全道、南北海道大会に出場に貢献した。
春ごろから各球団のスカウトが注目。3年間で体重が10キロ以上増加し、夏には球速が140キロ台に到達した。9月中旬にプロ野球志望届を提出し、6球団から調査票が届いていた。
待ち望んでいたプロ球団からの指名に、川下投手は「まだ実感が沸いていない。選ばれたからには胸を張って頑張りたい」と新たなステージへ抱負を語った。(小林省悟、山崎純一)