東京の一日の新型コロナウイルス感染者が50人を割ったとほっとした翌日、4倍になった。北海道は第二波の渦中にある悪しきモデルとして注目されている。テレビもSNSもコロナ関連の話題で一色。不安はつのるばかりである。
大型犬がいるので、どうしも朝夕散歩に出なければならないのだが、最近気になるのは公園で遊ぶ子供たちのことだ。本来なら学校にいる時間に、公園や道端で何人も遊んでいる。スーパーマーケットで走り回っている子も見掛ける。家の中でじっとしていることも、留守番も簡単ではないのだろう。経済のひっ迫は大問題だが、子供たちの現状も心配である。突然、9月入学の話題が降って湧いた。その議論は丁寧に深めてもらいたいが、今、行き場とやることのない子供たちの現状を緊急に精査してほしい。今年の「端午の節句」は、いつも以上に子供たちの安全と安心、そして未来を考える「子供の日」にしたい。
こんな大変な年でも北国に桜が咲き始めた。休みがこんなに続いているのにお花見どころか古里にも帰れない。友達にも会えない。行きたいところに行けること、会いたい人に会えることがどれほど幸せか、あらためて気づいたのは私だけではないはずだ。ひっそり暮らしていたら関西の友人からタケノコが届いた。期せず新潟の笹だんごも手に入った。心配ごとは尽きないが、春の香りのおかげで、頑張ろうという気になった。もう少し、あと少し。桜は来年も咲く。(生活デザイナー)