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(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「究極のぜいたく」

 この数年、同世代は続々と定年になったが、人生は長くなり、皆、第二のステージを歩き始めた。少し時間に余裕ができた私たち夫婦は狭い庭を何とかしたくなった。
 これは明らかに農学部時代の友人たちの影響である。K君は卒業後、愛知県に戻り、実家の保育園の理事長を務めながら優雅に暮らしているのに、近年菜園づくりに情熱を注いでいる。毎年せっせと野菜を送ってくれるのだが、今年はすでに新玉ねぎ4箱、豆類が2箱も届いた。これは趣味の域を超えている。
 そしてもう一人の同級生M君のお米も私たち家族を大いに刺激した。彼は卒業後、家業を継いで今日まで北海道で農業一筋。先日初めてM君のお米を食べた私たちは、いつもと同じ品種なのになぜこんなに美味しいのかと驚愕した。米作りの苦労は計り知れないが定年のないM君の米作りへの情熱はこれからも変わるまい。
 わが家の狭い庭でできることには限りがある。だが、食べ物を育てること、その産地や生産者に興味を持つことは、自分たちのからだと精神を守ることなのだとこの年齢になって実感している。バブルだグルメだと浮かれた時代もあるが、安全で美味しい食材をシンプルな料理法でいただく以上のぜいたくがあるだろうか。そして生産者にはなれないとしても、善良な生産者の作物を食べたいと思う。第二のステージはからだと心の健康が大テーマである。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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