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(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「むずかしい課題」

 東京から娘のお友達が遊びに来た。迎えに行った娘は、まずは回転寿しに案内してうならせたという。市内散策後はソフトクリームを食べて帰宅。夕食は居酒屋でお造り、蟹サラダ、道産の鴨、ザンギなどを家族も一緒におう歌した。
 だがお造りのサーモンも回転寿しでおいしかったというサーモンも道産ではない。彼女同様、観光客の多くはせっかく北海道に来たのだからとサーモンを注文しては、さすがの味だとみな舌鼓。輸入魚だからどこでも同じだとはなかなか言いづらい。せめて朝食は道産の食材だけで作ろうと、ソーセージ、ハム、チーズ、ジャガイモなどをそろえてみたが、トマト、ブロッコリー、イチゴは本州産しかない。使わなければよいようなものだが、赤も緑も必要で誘惑に負けて買ってしまった。
 季節はずれのものはなくて当然なのに、需要さえあれば本州のみならず海外からも供給される時代になって久しい。時期を待てばおいしい国産の柑橘(かんきつ)類がたくさん採れるのに、それが待てないのか、輸入したグレープフルーツとオレンジは一年中買える。カボチャもアスパラもメキシコやニュージーランド産が途切れることなく売られている。
 地産地消の重要性や身土不二(しんどふに)の考え方を日ごろ大学で力説しているが、現実とのギャップはかくも大きい。ジンギスカンの羊肉とて多くはオーストラリア産であることを観光客は知っているのだろうか。何をどう考えたらよいものだろうか。(生活デザイナー)

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