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(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「魚」

 チェコに行ってきたことは前回書いた。どこを歩いても12世紀の街並みがそのままで、立ち止まっては写真を撮ったり、ため息をついたり。おとぎの国にいるような数日間だったが、たった一つ問題があった。食べモノである。
 旅先で食べモノに困ったことなどなかったのに、今回は少々困惑した。昨年12月に訪ねたポーランドは、バルト海に面していることもあり、ニシンやサバの料理もおいしかった。だが、チェコには海がない。知ってはいたが、まさか肉ばかりの日が続くとは考えていなかった。
 案内してくれたのが若い男性たちだったこともあろうが、食事の際の質問は「牛か豚かニワトリか」だけでなく「ウサギか鴨か猪か」。味は良いがボリュームと外見が問題だった。鴨に至っては首がないだけの半身。クリスマスのチキンより強烈な印象だった。
 淡水の鯉料理も有名だが、この時は食べる気になれず、肉に手をつけても多くは食べられなかった。生物の教師であり、食生活論も担当しているのに、手が止まり喉を通らなかったのは実に情けない。
 海がない以上、肉はタンパク質や脂質の貴重な材料。漁労か狩猟かの違いだけである。そうは思っても、しみじみ私は魚が食べたいと思った。魚がある暮らしの豊かさも思った。肉ももちろん美味しいが、魚の数、季節性、調理方法の多様性を異国の地であらためて考えた。
 日本の食材は豊富である。北海道は宝庫である。そして函館は最高である。本当である。(生活デザイナー)

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