2024年3月まで東北・上越新幹線を走行し、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が所有する新幹線車両「E2系」10両が19日から24日までに函館西埠頭(ふとう)から函館新幹線総合車両所(七飯町)へ陸送された。
1日2両ずつ、午前0時ごろ西埠頭を出発。東北・上越新幹線開業時の「200系カラー」車両を大型トレーラーがけん引した。レンガ倉庫がある西埠頭から基坂などの坂道、函館市地域交流まちづくりセンター前などを通過。市電の電停で道路幅が狭くなっている場所では、道路中央に寄るため、市電の線路上を新幹線が走る光景となった。
車両は北海道新幹線と貨物列車の共用区間のうち、青函トンネル以外で新幹線の高速(260キロ)走行実施に向け安全性を確認する試験用車両として活用される。(山崎純一)