遺愛女子高校(井本晴雄校長)英語科の2、3年101人は17日、大型クルーズ船の函館港入港に合わせ、函館市若松町の函館クルーズターミナル周辺で今年度初の客船ボランティアを行った。生徒は外国人観光客と英語でのコミュニケーションに挑戦し、心を込めたもてなしをした。
英語科がある同校は2007年から、生徒の英語力の実践や地域に貢献するため、課外授業の一環として客船ボランティアに取り組む。今年度は計8回の活動を予定し、担当の相川宏泰教諭(49)は「とても良い英語練習の機会になっている」と話す。
生徒は、ターミナルや函館朝市などで乗客に声を掛け、道案内のほか、質問に受け答えた。中には、触れ合った外国人に手作りした折り鶴や、日本の菓子をプレゼントする光景も。3年の木村琉叶さん(17)は「カナダや米国、オーストラリアから来た人と話した。普段の学校で座って受ける授業では体験できない良い経験になった」と笑顔だった。午後5時15分ごろには生徒が岸壁で最後の見送りとして、次の寄港地へ出発するシルバー・ミューズの乗客に向かい、函館名物のいか踊りを披露した。
同日は、15日夜に若松埠頭(ふとう)に入港したシルバー・ミューズ(4万791トン)が停泊しており、午前10時半ごろ港町埠頭にセレブリティ・ミレニアム(9万1011トン)が着岸し、今年度初の同日寄港が実現。今年度の同日寄港は計10回で18日、30日、5月17日、6月29日、7月29日、8月7日、9月18日、10月14日、27日を予定している。(竹田 亘)