【江差】北海道江差観光みらい機構は、昨年1月の第3種旅行業者として登録以来初めて、自社で企画したツアーを催行した。奥尻島の自然や海産物を味わう江差港発着の「奥尻満喫日帰りツアー」で、初日に参加した14人は、大満足で旅程を終えた。
近場で旅気分を味わってもらおうと9800円で企画。定員いっぱいの66人を受け付け、うち約半数は江差町在住者だった。
1日、江差港フェリーターミナルで、前方を見渡せる1等アイランドビューシート(片道通常5840円)の往復分チケットを参加者に配り出発。奥尻島では、旬の生ウニやアワビが入った海鮮丼や「さしみ定食」などに舌鼓を打ち、同島のシンボル的存在の奇岩「なべつる岩」などを見学する街歩きにも出かけた。奥尻島出港時は島関係者がセレモニーを開き、紙テープで別れを惜しんだ。
奥尻島を訪れたことがなかった母と妻、娘のためツアーを申し込んだ函館市旭町8の小山内誠さん(50)は「思っていた以上に豪華なおいしい食事で大満足。子どもを夏休み中、どこにも連れていけなかったので、良い機会となった」と話していた。
随行した同機構の今谷好志さん(46)は「フェリー会社や奥尻島関係者などの協力を得て優良プランを提供でき、お客様に大変喜んでいただけた」と初企画の手応えを感じていた。ツアーは2、7、8日も開催予定だが、受付は終了している。(入江智一)