函館の人気観光地・金森赤レンガ倉庫で29日、「金森神社」が運河に浮かべられた。函館八幡宮の祭神をまつっており、来年1月1日から2月末までの期間、同所で初詣などのお参りができる。
海に浮かぶ神社として昨シーズンも実施し、好評だった取り組み。海上に浮かべる前には函館八幡宮による清祓(はら)いの儀を執り行い、同施設を運営する金森商船の渡邉政久社長らが玉ぐしをささげた。
お参りができるよう、BAYはこだてイベント広場には鳥居やさい銭箱を設置している。期間中は午後5時から10時までライトアップを実施するほか、オリジナル絵馬を販売する。絵馬購入者には、函館八幡宮で祈とうした「御福銭」をプレゼントする。
同社の柳谷一美常務は「新型コロナウイルスの影響で金森赤レンガ倉庫も約40日の休業に追い込まれるなど、今年はとても苦しい1年だった。安心して生活できるようになる日が1日でも早く訪れるよう願いたい」と話し、「ぜひ初詣などで利用し、福を招いてほしい」と呼び掛けている。(野口賢清)