【七飯】大沼の冬を代表するイベント「第52回大沼函館雪と氷の祭典」(実行委主催)が3、4の両日、大沼公園広場で開かれる。恒例のジャンボすべり台やかわいらしい雪像が人気で、開幕を目前に急ピッチで準備作業が進められた。
湖の氷を切り出して作るジャンボすべり台は、長さ約20メートル、高さ約5メートルで、4レーンを整備。1月26日から氷の切り出しが本格化し、敷き詰めた氷の継ぎ目をなくしたり、のみで表面を削ったりして、子どもたちが安全に利用できるようにと細かな作業が行われた。会場内には小型の滑り台も用意し、いずれも3~28日の午前9時~午後4時に無料開放する。
同じく注目を集める雪像は、地元小中学生の作品など約30体が並ぶ予定。大沼小学校(小笠原英緒校長)では全校児童で1、2の両日作業し、各学年1体の計6体を完成させた。アニメキャラクターなどをモデルにしており、保護者らとともに自分の背丈以上の雪像を丁寧に作り上げていた。6年の小林千祥さん(12)は「(アニメキャラクターの)スティッチの耳を作るのが難しいのでぜひ見てほしい。寒さも気にならずに楽しいです」と笑顔で話していた。このほか、函館アイスカービングクラブによる氷の彫刻も展示される。
両日とも午前9時開始。3日は午後5時から、氷柱の上に並べたキャンドルに明かりをともす「シーニックdeナイト」の点灯、4日は午後0時半からミニ雪像コンクールの表彰式をそれぞれ実施。また、4日の正午、午後1時、同2時に北海道新幹線PRキャラクター「どこでもユキちゃん」らと一緒に記念撮影などが行える。
湖畔では氷上ワカサギ釣りやスノーモービル体験などのアクティビティーを営業し、お得に体験できるチケットを大沼国際交流プラザで販売中。実行委は「精いっぱい準備しているので、当日はぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
問い合わせは七飯大沼国際観光コンベンション協会(0138・67・3020)へ。(蝦名達也)