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「ガタン」突然の急停車 異常事態に車内緊迫

 【青森】JR北海道などが9日未明、青函トンネルで初めて北海道新幹線H5系車両を使って臨んだ避難訓練で、新青森駅に向かう救援列車が停電により約20分間立ち往生するトラブルが発生した。車内は緊迫感に包まれ、関係者が対応に追われた。開業まで残り45日に迫る中、緊急時の安全対策に課題を残す結果となった。
 「ガタン」。竜飛定点での訓練を終え、救援列車が新青森駅に引き返し始めた直後、突然の急ブレーキ。車掌の「列車が急に止まります。ご注意ください」とのアナウンスの後、緊急停車した。非常灯のみがともる車内では、乗り込んでいた報道関係者約60人が慌ただしく撮影を始め、「大丈夫か」「これも訓練なのか」と声を上げた。
 空調も同時に止まり、「室内温度の上昇が見込まれるため、上着は適宜脱いでください」とのアナウンスが流れた。停電は5分間。一旦復旧し、再び安全確認のため電源が落とされたほか、奥津軽いまべつ駅などで停車し、約40分遅れで新青森駅に到着した。
 JR北海道の島田修社長は同駅での閉会式後、報道陣の取材に陳謝し「不慣れだった」との言葉を何度も繰り返した。「全区間での逆方向運転は実施していたが、(今回のように)途中から引き返す訓練はできていなかった」とし、記者から「もう一度同じ内容の訓練をやる考えはあるか」と問われると「必要性があるかを検討しないと分からない」と話すにとどめた。
 昨年4月の特急スーパー白鳥の発煙トラブルで、約5時間半掛かったトンネルでの避難誘導を受け、マニュアルや設備、訓練の在り方を見直した後のトラブルだった。「対応の不備を整理し、安全に開業を迎えたい」と島田社長。青函トンネルでは今月、あと2回の訓練を予定しており、残された時間の中でどれだけ信頼を取り戻せるか、JR北の真価が問われている。(稲船優香)
 ◆問題一つ一つ解消を
 交通機関の安全運行管理に詳しい旧運輸省OB、今野修平さん(82)=東京都八王子市在住=の話
 新しい交通システムの開発・導入当初は、どうしてもトラブルが起こりやすい。運行の安定化には問題を一つ一つこなしていくしかないので、5分の停電という今回のトラブルはそれほど騒ぐ事態ではないとみている。ただ、今回を教訓に、JR北海道はあらゆる訓練を積み重ねる必要がある。

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