糖度15度以上の上質な甘みが特徴的な道南産赤肉ブランド「さぶりメロン」の初競りが14日、函館市青果物地方卸売市場の東一函館青果で開かれた。森町産特秀2玉に5万円の値がつき、試食した市場関係者が「今年も甘くてうまい」と出来の良さに自信をのぞかせる。
さぶりメロンは生産地・厚沢部町の「さぶ」と森町の「り」から名付けられた。今年で販売11年目を迎え、年々ファンを増やしている注目のブランドメロンだ。
競りではこのほか5箱(いずれも特秀2玉)が並び、それぞれ2万円で競り落とされた。競り落とした丸上青果(函館市西桔梗町)の豊嶋敦果実担当課長(45)は「毎年さぶりメロンの注文を受けており、今年も楽しみにしていた。早速試食してみたが、甘くておいしく、自信を持ってお薦めできる」と力を込める。
生産者で森町の中澤秀樹さん(42)は「さぶりメロンはもちろん、それ以外のメロンも糖度15度を超えるおいしいメロンに育った。ぜひ食べてほしい」と話している。森町産は7月中旬ごろ、厚沢部町産は9月ごろまで出荷が続く見通し。
昨年は販売10年目の節目だったことから、森町産特秀2玉に過去最高額となる10万円の値がついている。(野口賢清)