函館市は13日、市ホームページ(HP)上で幹線道路(1種、2種)の除雪作業状況を知らせる新たな取り組みを、今冬から始めたことを明らかにした。昨冬の記録的な降雪を教訓とし、情報を積極的に公開することで、市民のストレス軽減につなげる考えだ。
同日の定例市議会一般質問で、池亀睦子氏(公明党)の質問に、田畑浩文土木部長が答えた。
池亀氏は「除雪に関し、市民に分かりやすい情報を提供する必要があるのではないか」と問いただし、田畑部長は「市も大変重要だと認識している」と答弁した。
HPのトップページにあるタブから「くらし」→「道路・河川・緑地」→「土木部」と進むと「除雪情報」を見ることができる。発信直後はトップページの新着情報の中にも掲載される。幹線道路の除雪作業開始を周知する内容で、場所は特定しない。降雪時に随時、情報をアップする。10日に初めて掲載した。
路上駐車の禁止など市民に協力を求める事項も載せた。除雪に関する問い合せ先も載せており、同部道路管理課(0138・21・3414)は、昨冬の4回線から今冬は9回線へ増やし対応する。
また、市は昨冬並みの大雪時にはHPに加え、新たに市ANSINメールや新聞、ラジオ、ケーブルテレビを通じ車両の通行に注意を呼び掛ける情報も発信する。
函館での累積降雪量が観測史上最大の510センチとなった昨冬は道路の除雪が追いつかず、市民の除排雪に対する不満や怒りの声が相次いだ。(山崎大和)