函館市は25、26の両日、函館アリーナで4年ぶりに開催するグルメイベント「はこだてFOOD(フード)フェスタ」(実行委主催)の内容を発表した。メインの「フード・スイーツブース」と「マルシェブース」には道南各地から過去最大規模の54店舗が出店する。実行委は「多くの市民が待ち望んでいたイベント再開。万全の感染防止対策の中で楽しんでもらいたい」と話している。
道南の食の魅力を幅広く楽しんでもらおうと、2018年から毎年2月に開催。19年は2日間で2万5000人が来場する盛況ぶりだった。ただ、20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催直前に中止。21年は代替イベントとして、参加店舗が特別メニューをテークアウトやデリバリーで提供したほか、ミニフェスタを実施。22年の再開を目指したが、感染拡大の不安が拭えず、中止した。
函館・道南の食材を使用した料理を1品以上提供する「フード・スイーツブース」は当初28ブースを想定していたが、42店の応募があったためレイアウトを変更して全店を許可。グルメ商品を扱う「マルシェブース」も8ブースの予定枠に12店が申し込む人気ぶりだった。実行委は「出店側もフードフェスタの再開を待ち望んでいたことが伝わってきた」とする。
今回初めての試みとして、料理作りなどを楽しめる「体験ブース」を設置。小学生を対象とした「デコレーションケーキ作り」や20歳以上対象の「ワイン教室」など2日間で9コンテンツを用意。定員制で当日先着順の受付となる。また、会場内に設置された「キッチンステージ」では、一流シェフの料理実演や試食などが楽しめるほか、海鮮丼や塩ラーメン、ご当地カレーなど道南のグルメを体系的に紹介する「テーマブース」、函館の学生が考案したメニューが並ぶ限定販売ブースなど、食べ歩きや食べ比べが楽しめる。
25日は午前11時~午後8時。26日は午前10時~午後5時。公共交通機関の利用を呼び掛けている。また開催期間中、市営函館競輪場北駐車場から会場まで無料往復シャトルバスを運行する。(小川俊之)