函館市谷地頭町の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)で25日、年末恒例の神事「大すす払い」が行われた。神職が長さ3メートルほどの竹にササの葉を縛り付けた忌竹(いみだけ)を使い、社殿の天井などにたまった1年分のほこりを払い落とすなどして清めた。
忌竹に使う竹は、鏡内にある山林から切り取って用意した。この日は神職や巫女(みこ)6人が掃除を始める参拝をした後、拝殿の作業に入った。忌竹が天井や柱の上部などを払うと「サー、サー」という音が響き、ほこりが落とされた。巫女ははたきを使い窓のほこりを落とした。
同八幡宮権禰宜の桑原隆次さん(36)は「1年の感謝を込めるとともに来る年も神のお力が栄えるよう神事に臨みました」と話した。26日以降、しめ飾りの取り付けなどをして新年を迎える準備に入る。(鈴木 潤)