【七飯】「第107回大沼湖水まつり」(七飯大沼国際観光コンベンション協会主催)が23日、大沼国定公園広場で始まった。初日は故人をしのぶ慰霊祭がしめやかに執り行われ、伝統の灯ろう流しでは約500基の揺らめくロウソクの光が湖面を淡く染めた。
JR大沼公園駅から始まった灯ろう行列には、中宮安一町長や同会の小泉真会長ら約100人が参加。慰霊祭で中宮町長が「皆さんのおかげで大沼湖水まつりもここまで大きくなった。2日間おおいに楽しんで」とあいさつした。
地元寺院の住職らによる読経ののち、参列者がそれぞれの思いを胸に秘めながら、湖面に灯ろうを浮かべ、静かに手を合わせて故人をしのんだ。横浜市から参加した横島律子さん(84)は「先に旅立った母と夫を供養しようと初めて参加した。灯ろう流しで2人を弔ってあげたい」と話していた。
24日は午後2時半から一般参加者が一芸を競う「第1回Oh―1グランプリ」本選を開催。同5時半から「千の風」にゆかりのある新潟市、西条市(愛媛県)、七飯町による文化・交流連携協定締結式が行われるほか、同6時からゲストに新井満さんらを招いた「第1回千の風音楽祭」が始まる。祭りの最後を飾る花火大会は午後8時にスタートする。(野口賢清)