函館出身のロックバンド「GLAY」のボーカル、TERUさんが函館の海をイメージして描いたアクリル画がカフェ美鈴函館空港店(国内線旅客ターミナルビル1階=函館市高松町511)に展示されることになり、5日、TERUさんが同店を訪れた。TERUさんは「絵を見た人が喜び、コーヒーを飲んでくれれば」と話している。
以前から、TERUさんらGLAYメンバーと函館市上湯川町のコーヒー製造、販売の美鈴商事(鈴木修平社長)は交流があり、TERUさんが自身の絵画で個展を開きたいと考えていることを同社の鈴木修平社長と話したところ、同店のスペースを提供することになった。
子どものころから絵を描くのが好きで、最近独学で本格的に描き始めたというTERUさん。展示作品は今年7月ごろに描いたものでタイトルは「零(こぼ)れる水シリーズ」。F25号(約80センチ×約65センチ)を横に7枚並べた。黒いキャンバスの下地に砂を入れて白く塗り、一枚一枚に繊細な横線を入れ、ヘラを使い濃淡のある青色の線を縦に描いている。「こういった色合いを出したく、いろいろ試してみた。生まれ育った函館の海は自分の原点を感じる。絵は趣味として函館の役に立てれば」とTERUさん。
鈴木社長は「個性に溢れ、ワイドで迫力ある作品。TERUさんは函館愛が強く、弊社も一緒に函館を盛り上げたい」と感謝を話す。同店では12月までの展示予定で、期間中は絵をイメージしたオリジナルメニューも提供する。絵の観賞時は店内飲食またはテイクアウトで1品を注文する。(山崎純一)