函館新聞社主催の「はこだてHANABI2022」が18日夜、函館港緑の島で開かれた。大輪の花火が函館の夜空を色鮮やかに照らし、街中を行き交う人々から歓喜の声が広がった。
新型コロナウイルスの影響で7月に予定した「第24回函館港花火大会」を延期し、「はこだてHANABI2022」と題して開催した。コロナ感染拡大防止のため、観覧席は設けなかった。打ち上げの様子はNCV函館センターがケーブルテレビで生中継し、ウェブでも同時配信した。
雨空となったが、ベイエリアは花火を近くで眺められるとあって、打ち上げ開始の午後7時45分前から多くの観客が集まった。スターマインで幕を開け、花火の音が響き渡ると歓声が上がった。打ち上げは約20分間続き、最後は黄金色にしだれる巨大な「錦冠(にしきかむろ)」でフィナーレを飾った。
夫の単身赴任先の函館に旅行で訪れた札幌市の畠山未亜さん(45)は「札幌の花火は人が多すぎてあきらめていた。子どもたちに花火を見せてあげたかったので、今日はいいものを見せてもらいました」と笑顔。息子の櫂桓(かいこう)さん(14)は「何年も見ていなかったので迫力がすごく、とてもきれいだった」と話していた。(長内宏人)