【北斗】色の違う稲で絵や文字を表現する北斗市市渡の「田んぼアート」が見頃を迎えた。観覧に適した北海道新幹線新函館北斗駅北口2階では、高所から写真に収める観光客が相次ぎ、新たな観光名所としてにぎわっている。
市やJAなどでつくる「北海道水田発祥の地北斗市田んぼアート委員会」(齊藤哲也委員長)が新幹線開業を機に、道南ブランド米「ふっくりんこ」をアピールしようと、今年初めて作品を手掛けた。6870平方メートルに、主食用と観賞用の計5品種の苗を6月に植えた。
現在は、どんどん茎が増える「分げつ」の時期で、草丈30センチ弱に成長。文字やキャラクターがくっきりと浮かび上がった。函館の実家に帰省するため、駅を訪れた和歌山県岩出市の主婦記田有紀さん(31)は「すごいよく出来ている。ずーしーほっきーのキャラが独特ですね」と感心しきり。
実行委によると、駅2階にフォトスポットを設置する予定。登熟期の9月10日ごろ、2回目の見頃だという。(山崎大和)