函館地方気象台は25日、函館市でサクラ(ソメイヨシノ)の満開を観測したと発表した。昨年より2日遅かったが、平年より7日早く、1953年以降で5番目に早い記録となった。
今年は21日に開花。この日は道内が高気圧に覆われ、同市では午前11時半ごろから気温が17度を超え6月上旬の暖かさとなり、午後3時ごろ、同気象台の職員が五稜郭公園にある標本木で8割以上の花が開いているのを確認した。
同公園周辺は午前中から混雑し、駐車場は道内各地のナンバーも多く見られ、観光客や市民らが続々と訪れて花見を楽しんだ。大阪市から道南旅行中という自営業の村瀬隆志さん(61)は「いいタイミングで五稜郭に来ることができた。あらゆる場所からそれぞれの趣ある花見ができてすごい」と話していた。
同気象台によると、函館は26~27日に雨が続く見込み。大型連休の前半は、29~30日は曇りや晴れだが、5月1日から雨が降りやすくなる見込み。(山崎純一)