函館市の1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が、21日発表分で36人と、1月24日発表分以来約1カ月ぶりに30人台まで減少した。7割近くまであった陽性率も、ここ数日は3~4割まで減少傾向にあり、市立函館保健所は市中感染のペースは減少しているとみるが、一方でクラスター(感染者集団)も一定数あり、ピークアウトについては「今週の数字を見極めたい」と慎重な姿勢だ。
1日当たりの検査数に対する新規陽性者の割合を示した検査陽性率は、1月下旬から5割を超える日があるなどし、2月に入るとさらに拡大。13日発表分では7割近くまでに達した。
ここ数日は3~4割まで低下し、21日発表分は1割ほどにまで減少した。ただ、同日分は日曜日検査分で、検査数と陽性者数ともに以前から少なるなる傾向にあり、クラスター感染も減っていないことから「峠を越えたかはまだ判断できない」(同保健所)とする。
検査数の増加に対応するため、今月7日から抗原定量検査に変更していた市地域外来・検査センターの検査方法について、地域の感染状況が減少傾向にあることから、21日からPCR検査に戻したという。(小杉貴洋)