函館市の新型コロナウイルスの新規感染者数が2日発表分も201人となり、1月27日分の214人に次いで200人を超えた。同26日から連日100人超えの状態が続き、増加に歯止めが掛からない。感染者の年代も若年層だけでなく年配者も増えており、関係機関は「重症化すれば医療ひっ迫につながりかねない」と危機感を強め、自宅療養備えて準備を呼び掛けている。
同保健所によると、2日発表分に占める30代以下の割合は6割。一方、70代以上は計19人で約1割になっている。肺炎の症状などがみられる中等症も1人確認された。重症化している人はいないが「今後、高齢者の感染が増えればこの状況がどうなるか分からない」(同保健所)とする。
道によると、1日現在で道南圏の陽性者数は1498人、入院56人、宿泊療養86人、自宅療養441人、施設療養14人。調整中901人で多くが自宅療養となっている。家族間での感染は特に深刻で、同保健所は家族形態に応じて自宅での過ごし方などを助言する。自宅療養は重症化リスクの少ない人たちのため「外出は控え、食料や日用品の購入は親類や友人などに協力をお願いするか、難しい場合は保健所に連絡してほしい」と呼び掛ける。
現状では感染対策をしている人も陽性者や濃厚接触者になることも十分考えられる。同保健所は「日ごろから食料品や日用品は多めに購入し、備えてほしい」と話している。(小杉貴洋)