道内で19日、新型コロナウイルスに新たに1170人が感染したことが分かった。1日あたりの感染者数では、これまで最多の昨年5月21日の727人を大幅に上回り、1000人を超えたのも初めて。このうち、道南は函館市46人、渡島管内は29人、桧山管内で6人の計81人を確認しており、過去最多を更新。感染力が強い新変異株「オミクロン株」への置き換わりが要因とみられ、感染拡大の勢いが止まらない。
新たな感染者の内訳は札幌市が650人、旭川市が40人、小樽市が28人、函館市が過去最多を更新する46人。道によると、道検査分で確認した406人のうち、20歳代が87人と最も多く、10歳未満が64人、10歳代が57人と若年層の感染が目立つ。また、オミクロン株への感染割合は全道で8割を超え、デルタ株から急速に置き換わりが進んでいる。
道は、病床使用率が全道で20%を超えることが確実になった場合、レベル分類(0~4)を現在の「レベル1」から「レベル2」へ引き上げ、まん延防止等重点措置の国への要請を検討するとしており、感染者の急増を受け、要請に向けた具体的な検討に入った。
道は、函館市内に2棟確保した宿泊療養施設(東横イン函館駅前大門、ユニゾインエクスプレス函館駅前)に関し、東横イン(110人)の利用者が18日現在、57人と高い水準にあるとし「オミクロン株は重症化しにくいとされ、軽症者が増えることを想定すると、施設が満床になる。2棟目のユニゾ(220人)を早めに開けられるよう準備を進めている」としている。ユニゾの再稼働は早くても今週末か来週以降とみられる。(山崎大和)