金森赤レンガ倉庫(函館市豊川町)の運河に28日、海に浮かぶ「金森神社」が設置された。函館八幡宮の祭神がまつられ、来年2月28日まで参拝することができる。
同倉庫の開業30周年を記念し、2019年から始まった冬季限定の取り組み。海上に浮かべる前に同八幡宮による神事が執り行われ、同倉庫を運営する金森商船の渡邉政久社長らが出席し、玉ぐしをささげた。
海上に設置が完了すると早速、観光客らが手を合わせたり、写真を撮ったりして思い思いの時間を過ごした。鳥居やさい銭箱も設置。元日からはオリジナル絵馬も販売し、絵馬掛けも用意され、購入者には同八幡宮で祈祷された「御福銭」が進呈される。絵馬やさい銭は同八幡宮に終了後に奉納される。期間中は日没から午後10時までライトアップされる。
同社の柳谷一美常務は「新型コロナウイルス感染拡大でつらい思いをされた方が多い1年だったが、来年こそは希望が持てる年となるよう願ってもらえれば」と話している。(小杉貴洋)