20日の「バスの日」を前に、函館地区バス協会(森健二会長)は17日、函館市内の商業施設などで街頭啓発を行った。協会会員と事務局員計13人が市民らに新型コロナウイルスに関するチラシや啓発グッズを手渡し、バスの感染予防策と利用を促した。
協会は客船のボランティア通訳活動に役立てようと、2006年から遺愛女子高校英語科の生徒を招き、市内の観光スポットを巡るツアーを開くが、コロナの影響で昨年以降2年連続で中止している。
今回は昨年同様、バス車内の空気を約5分で入れ替えることができる換気性能や乗務員の予防策などをまとめたチラシのほか、抗菌・消臭効果があるマスクスプレーなど計500セットを配った。
コロナ対策に伴う3度の緊急事態宣言発令による観光客減、修学旅行の延期・キャンセルが相次ぐなど窮状が続くバス業界。
協会の渡部浩典事務局長は「コロナ対策をしながら観光客を迎える準備は進めている。市民にも積極的な利用を呼び掛けたい」と話した。(長内宏人)