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妊婦先行接種の動き広がる 北斗は表明 函館は検討

 千葉県で新型コロナウイルスに感染した妊婦の搬送先が見つからず、新生児が亡くなった事案を受け、道南でも妊婦へのコロナワクチンを先行接種する動きが活発化している。希望する住民の接種が完了している町も多い中、人口の多い北斗市は先行接種することを表明。函館市も検討しているという。
 北斗市の池田達雄市長は24日の定例記者会見で、市内の妊婦とその家族をワクチン優先接種の対象とし、接種券を送ったと明らかにした。今月末までに接種券の発送が完了する30歳以上を除く、29歳以下の妊婦53人と、接種希望の配偶者ら家族計約100人に送った。
 函館市は現在、妊婦への優先接種については検討中の段階という。一方、これまでもコロナに感染した妊婦や乳幼児の治療に当たった市立函館病院(森下清文院長)は、コロナに感染した妊産婦の受け入れを同院が継続する方針を明らかにし、地域関係機関とも体制を確認。市病院局は「安心して治療、出産できる環境を提供していきたい」とする。
 七飯町は26日に全町民への接種券発送が完了したため、妊婦の優先接種という形はとっていない。ただ、町は「心配な方は早めの対応を検討するので、七飯町新型コロナウイルスワクチン接種対策本部(0138・66・5670)に相談してほしい」としている。
 このほかの道南の町では、希望する町民の約9割が完了している町もあり、妊婦も含めて若年層の早期接種が可能なため、実施しないとしている。(小杉貴洋、神部造、北川隼夢、入江智一、佐藤由紀彦)










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