【上ノ国】アユ釣りが解禁となった1日、天野川でも解禁を待ちわびた釣り人が川に入り、すらっと長いアユざおを構えた。「天の川鮎(あゆ)愛好会組合」(三浦實会長)の事務局、鈴木廣昭さん(66)は「今年は丸々とした18から19センチクラスが狙えそうだ」と話している。
同組合では昨年、新型コロナウイルスの影響で稚アユの放流とおとりアユの販売を中止。今年は5月22日に稚アユ約2万匹を放流。6月下旬には天野川と支流の上の沢川の釣り場、約30カ所の草刈りや「クマ注意」などの看板を設置するなど、解禁に向けた準備を進めてきた。
1日は午前5時半から同7時半までに、同組合が町湯ノ岱の湯ノ沢橋付近に開設した販売所に、北斗市や七飯町など近隣のほか、札幌市や恵庭市、岩見沢市などから計17人がおとりアユを求めに訪れた。昨年からアユ釣りを始め、初めて天野川でアユ釣りを体験するという札幌市の自営業、木村賢二さん(40)は「解禁を楽しみにしていた。昨年は1日に10匹程度だったが、今年は30匹を目指したい」と笑顔。
鈴木さんによると、前日までに同組合の会員手続きを済ませた人を含め、この日は約50人が川に入ったという。アユ釣りが楽しめるのは9月15日までで、同組合のおとりアユ販売も同日まで。(入江智一)