【江差】全長25メートルもある「巨大ニシンのぼり」が14日、江差港南埠頭(ふとう)で掲揚された。昨年は新型コロナウイルスの影響で掲揚を中止したため、2年ぶりに町が掲揚した。遠足で訪れた江差南が丘小学校1、2年の児童18人や近隣住民らが、青空の下で優雅に泳ぐ様子を楽しんだ。
ニシンのぼりは、重さ約44キロ。町がニシン漁で栄えた歴史などのストーリーで日本遺産に認定されたのを記念し、地元小学生のアイデアをきっかけに製作。ニシンの図柄の腹部には、600もの町民の手形を押している。
この日は午後から雲が切れ始め、クレーンで地上約55メートル付近まで持ち上げられた魚体が、穏やかに吹く風にのって、優しくあおられながら遊泳する姿が見られた。
のぼりを見ながら弁当を食べた同校2年の野崎結生さん(7)は「自分の押した手形を探してみたい」と話していた。
ニシンのぼり掲揚は今後、18、24日の各日午前10時~午後2時も実施予定。天候で中止や時間変更となる場合もある。問い合わせは、町追分観光課観光係(0139・52・6716)へ。(入江智一)