函館市は、65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種の集団接種の予約を10日から、電話や市ホームページ(HP)で受け付ける。かかりつけ医がいる場合は通っている医療機関での接種が基本。医療機関が接種予約を受け付けていない場合は集団接種か、近隣医を紹介する。接種は今月末からを想定しており、市地域保健課は「かかりつけ医のいる人は、受診時などに医師に相談した上で接種の予約をしてほしい」と呼び掛けている。
市は4月末までに、高齢者施設入居者などの先行接種対象者を含む、市内の65歳以上の高齢者約9万3000人に接種券を送付している。
かかりつけ医がある場合は、医療機関が接種に対応しているかを確認後、医師と相談の上で接種日を決定する。既往症のある人で、①過去に免疫不全の診断を受けた人②心臓・腎臓・肝臓や血液に基礎疾患を持つ人③「血をサラサラにする薬」を服用中の人④過去のワクチン接種でアレルギーが疑われる症状が出た人、出る恐れのある人などは、事前に医師に接種の可否を相談する。接種可能医療機関は6日現在で市内の個人病院など約120カ所あり、今後増減する可能性があるという。
集団接種は、かかりつけ医療機関が接種に対応しない人、かかりつけ医がいない人などが対象。接種は29日からの毎週土、日曜日を中心に、市総合保健センター(五稜郭町23)と旧五稜郭支援学校跡の五稜郭ワクチンセンター(同町39)で行う。10日には予約専用ダイヤル(0138・83・6001、平日午前9時~午後5時)を立ち上げ、市HPでも受け付ける。同課は「接種は2回必要で、1回目のちょうど3週間後の同時刻に2回目が自動的に予約されるため注意が必要」とする。
同課の杉澤雅昭課長は対象者に向け「ワクチンの供給量や医療スタッフの確保など課題も多く、接種までに時間がかかる場合もある。希望する人には全員接種するので、順番を待ってほしい」と要請している。
不明点の問い合わせや、接種可能な医療機関の紹介を希望する場合は接種コールセンター(0120・556・202、平日午前9時~午後7時、土曜日午前9時~午後5時)へ。(海老田暁、小杉貴洋)