• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    国の重要文化財・遺愛学院本部が報道公開
  • 求人情報
    マーケティングスタッフ、記者

桜花の春、思いはいまも 逸見小右衛門の植樹から130年、函館公園

 函館市青柳町の函館公園でも桜前線が到達し、訪れる市民が増え始めている。今年は明治期の商人、逸見小右衛門(1848~97年)が私財を投じて公園内に吉野桜(ソメイヨシノ)を植樹し、130年の節目。サクラの名所を夢見た先人の思いは今年も多くの市民を楽しませる。
 2019年に七飯町在住の日本さくらの会「桜守」で、函館桜友の会会長の浅利政俊さん(90)がまとめた「函館山に五万本の桜を植栽した逸見小右衛門と妻ミヨの事績」によると、逸見は現在の長野県白馬村生まれ。68(明治元)年に函館に渡り、菓子や砂糖の販売などで財を成した。
 89(同22)年には亀田川の堤防沿いでサクラを植え、奈良の吉野山のようにしたいと函館山一帯に苗木5万本を植えたいと函館区役所に申請。花樹が少なかった同公園では91(同24)年5月にソメイヨシノ2000本、別種のサクラ200本、ウメ50本を植樹し、その後も函館内外でサクラの寄付を続けた。
 現在、逸見のサクラはほとんど残っていないが、公園内では北海池付近の古木が当時のものという。一方で亀田川沿いでサクラを見ることができたり、逸見の死後に妻ミヨが寄付した土地にある北大水産学部のキャンパス内は24種100本を超す桜花スポット。時代を超えて市内各所に逸見の思いが根付いている。
 浅利さんは「逸見小右衛門はこの地に適するか不安がある中でソメイヨシノを北海道で初めて取り入れ、先見性があった。ソメイヨシノはらんまんと咲き、満開の時期が一番美しい」と話している。(今井正一)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 青函電気が破産手続き開始決定
      2. 新幹線函館駅乗り入れ整備費160億円台 最終報告
      3. ポリテクセンター函館、職業訓練の受講生募集
      4. 素敵なパートナー見つけて 30日に「道南200人DE合コン」
      5. 刻んだ歴史、次代に継承へ 遺愛学院本館が報道公開
      6. 道南うみ街信金人事
      7. ナマコ密漁、主犯格に有罪判決 函館地裁
      8. 日本郵便北海道支社人事
      9. 函館市、関連団体のキャッシュカード紛失 準公金34万円引き出される被害
      10. 日糧製パン人事

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      3月29日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト