今年の五穀豊穣などを祈願する「祈年祭」が17日、函館八幡宮(川見順春宮司)で執り行われた。氏子ら35人が参列し、厳かな雰囲気の中、一年の平穏を願った。
年間を通じて重要な祭祀(さいし)の一つで、全国的には2月に行われることが多いが、函館八幡宮では春の訪れに合わせ3月に開いている。
本殿での祭祀では、神職が御神体に供え物をささげ、奉賛会の藤井方雄会長や敬神婦人会の勝又チカ会長らが幣帛(へいはく)を奉納。祝詞を奏上し、参列者全員が玉ぐしをささげた。巫女(みこ)による神楽「浦安の舞」も奉奏された。
また、新型コロナウイルス対策として、祭祀中、神職はフェースガードを着用。玉ぐしの手渡しはせず、手指消毒も徹底された。(今井正一)