【七飯】町は12日、姉妹都市の米国マサチューセッツ州コンコード町にメッセージ動画を贈るイベント「バレンタイン・スノーキャンドル」を開催した。町民や七飯高校の生徒ら約35人が参加。新型コロナウイルスの影響で人的交流ができない中、動画を使って交流を図った。
両町は1997年に姉妹都市提携を結び、毎年一般町民と学生の派遣事業を続けている。ただ、今年度は新型コロナの影響で初めて中止に。それでも町は交流できる方法を模索し続け、相手を思う日であるバレンタインデーにちなんで同イベントを企画した。
イベントは役場前の道道七飯療養所線と町文化センターを結ぶ約160メートルの歩道「コンコードストリート」で実施。参加者は同校の生徒らが制作したキャンドルを中に入れたスノーキャンドルを100個作り、歩道に並べてライトアップ。その後、コンコード町から寄贈された風向計が設置されている入口門でメッセージ動画を撮影した。
同校の生徒会長、花岳嗣さん(17)は「昨年はコロナの影響で交流できなかったが、このような形でつながりを持ててうれしい」と笑顔。コンコード町から来日した高校生に対して着物の着付けを体験させてきた「七飯の街並みに着物姿をふやす会」の石亀喜美子代表は「中止になったのは寂しかったが、動画で交流できて良かった。また来てもらえる日を楽しみにしている」と話していた。
撮影した動画は、今月下旬にもコンコード町の任意団体「CNN(コンコード七飯ネットワーク)」に贈り、町民や学校に届ける予定。(北川隼夢)