新型コロナウイルスの影響を受ける地元の店舗や子どもたちを支援しようと、函館市湯川町3の雑貨店「MinaMina」は2月6、7の2日間、ポールスターショッピングセンター(港町1)で地元応援イベント「はこまる」を開催する。約10店舗が雑貨やハンドメイド作品などを販売するほか、チャリティーコーナーを展開。収益金や寄付金で、地元の子どもたちに文房具をプレゼントする。
店主の佐々木絵美さん(36)が、売上減少に苦しむ店舗やハンドメイド作家が多い中、できることはないかとイベント開催を模索。保護者の収入減や感染予防など、コロナ禍でさまざまなストレスを抱える子どもたちの姿に心を痛めていたことから、「全員を支えるイベント」(佐々木さん)として企画した。
当日は、従来のイベント開催時よりも店舗間のスペースを広く取るなど、感染予防対策を実施した上でアクセサリー、布小物、エコバッグ、木工、子ども服などを販売する。会場内には、出展者らが寄付した商品を扱うチャリティーブースと募金箱を設置。収益金や寄付金で文房具を購入し、3月末に湯川寺(湯川町3)で未就学児から高校生に無償配布する。
文房具は、一般にも提供を呼び掛けており、イベント当日のほか、同店と弁天町のアクセサリー店「クラウドナイン」でも前日まで受け付けている。対象となるのは、新品の鉛筆やノート、消しゴム、油性ペン、定規、下敷き、折り紙など。同店のツイッターに載せたところ、オンラインでも支援の輪が広がり、市外や道外からも郵送で届いている。
このほか、チャリティーブースには、店舗の力になれたらと、店のチラシやテイクアウトのメニュー表などを置くスペースも設ける。利用は無料。当日の持ち込みや事前の郵送などで、チラシなどの設置を呼び掛けている。
「はこまる」は、今後も定期的に開催し、子どもたちの声も聞きながら、文房具のプレゼントなどを継続していきたい考え。自らも子育て中の佐々木さんは「何かの形で函館のお店を応援したい。我慢している子どもたち、コロナのしわ寄せがきている子どもたちにも元気になってもらえたら。オンラインも活用しながら続けていきたい」と話している。
開催時間は、両日とも午前10~午後5時。問い合わせは、月・水・土・日曜日の午後1時半~午後5時に同店(0138・76・9562)へ。(早坂直美)